旦那は車好き。海外駐在中のある日の夜、一生に一度は行ってみたいサーキットについて熱く語っておりました。
どこ?と聞くと、フランスのル・マンにあるサルト・サーキットだと。
イマイチ車と地理に疎い私。どこだそれ?でも、旅行に行くために場所や行き方を調べるのは好きなんです。早速ググって旅行の計画を立てたのでした。
今回はその旅行記。写真や動画を載せているので、ごゆっくり見ていってくださいね^^
サルト・サーキットとは
サルト・サーキットとは、フランスのサルト県ル・マン市郊外に設置されている公道部分を含むサーキットです。
サルト・サーキットというのは実は通称名だそう。
正式名称は「Circuit des 24 Heures du Mans(ルマン24時間サーキット)」。
毎年6月に24時間耐久レースが行われ、ベルギーのスパ・フランコルシャン、アメリカのデイトナの24時間レースとともに、「世界三大耐久レース」としても知られている、と。
なんと言っても特筆すべきは、コースの大部分(3分の2)が普段は公道である、ということ。当初、旦那はそれを知りませんでした。あんなに好きだと言っているのに(笑)
google mapでサルト・サーキットの位置を調べてみると、あまりにも範囲が狭い・・・。なので、「こんなに小さいはずはない!」とまで言われました(笑)
実際に地図を見てみると、確かに狭い範囲にコースらしきものが写っています。
コースは一周14km弱もあるそうなので、確かにこんなに小さい訳はないですね。
- 住所:Place Luigi Chinetti, 72019 Le Mans, フランス
- 公式サイト:24 Hours of Le Mans
コースの全貌がよく分からないので、Wikipediaに掲載されているコースマップを参考にgoogle mapのマイマップ機能でざっくりとコースを描いてみました。
大体こんな感じです。これは確かに大きい!そして、この3分の2が普段は公道。
つまり、レースが開催されていない時に行けば、コースの一部をドライブできる、ということに・・・!
コースはル・マン市街地から少し離れた場所にあります。なのでコース沿いにあるホテルを予約し、ドライブしに行こう!ということになりました。
ドライブの前にル・マン市街地を散策
コース付近にはサーキット以外に特に観光スポットがないので、初日はル・マン市街地を散策することにしました。
リパブリック広場
↑リパブリック広場をパノラマ撮影。クリックで拡大できます。
そこそこ広いスペースに、観葉植物が一定の間隔で飾られていました。公開車検の時には片付けるのでしょうか??
広場の周辺にはマクドナルドやレストラン、お土産物屋さんなどがありました。
- リパブリック広場駐車場住所:Avenue du Général de Gaulle, 72000 Le Mans
駐車場は広場の真下にあり、エレベーターで上がると広場に出ます。この場所は他の観光スポットの中心地なので便利な場所です。
Le Mans Legend Cafe レジェンドカフェ(閉店)
リパブリック広場から歩いて3~4分のところにありました。
久しぶりにGoogleマップで検索してみたら、店名で検索すると別のお店が表示され。。
住所(9Bis Rue du Port, 72000 Le Mans)で検索しても同じ。閉店したようですね。。
Facebookページはまだ生きていて最後の投稿が2021年10月にあったで、その頃までは営業していたのかな?
レジェンドカフェの店内はこんな感じでした^^
店員さんはとっても気さくでした♪
写真を撮りたくて、つたない英語で写真を撮ってもいいか尋ねると、もちろん!と笑顔で答えてくれて、いくらでもどうぞ、みたいなことも言ってくれました。
噂通り、たくさんのグッズが飾られていました。
こちらは旦那が頼んだ飲み物。
「レジェンドスペシャル」だか、「レジェンドコーヒー」だったか・・・名前を忘れてしまったのですが、とにかく「レジェンド」が付いたと思います。
これ、アルコール入りでした・・・!結構強めの。旦那は運転手なので私が代わりに飲みましたが、注文する際にはご注意を!!
サン・ジュリアン大聖堂
リパブリック広場を見てレジェンドカフェで一息ついて、せっかくだから行ってみよう!と、ついでのような感じで行った大聖堂。
「ついで」って言ったら失礼極まりないのですが、ヨーロッパに住んでいると似たような大聖堂をたくさん目にしてきて、少々おなかいっぱい気味だったんです。
でも、ル・マンのサン・ジュリアン大聖堂は一味違いました・・・!
ゴシック様式のようですが、ドイツにあるケルンの大聖堂のように高くそびえたつ荘厳な感じとは違い、なんか、荊の城のような・・・
繊細だけど威圧感があり、周辺の可愛らしい街並みの中で異様な存在感がありました。
大聖堂の内部は外観とは雰囲気がガラッと変わり、一体どれだけあるんだ?と思うくらいたくさんのステンドグラスで装飾されていました。
なんだか圧倒されて、しばらくぼーっと天井を眺めたまま動けませんでした(笑)
- 住所:2 Place Saint Michel, 72000 Le Mans
- ホームページ:https://www.cathedraledumans.fr/randonnee-paroissiale/accueil/
街並み
サン・ジュリアン大聖堂周辺は静かで落ち着きます。可愛らしく上品な感じのする街並みで、歩いていて楽しい♪
後から知ったのですが、この辺りは映画の撮影地としても有名なんだそうです。
リパブリック広場からは歩いて10~15分ほどの距離。時間に余裕があれば、ぜひゆっくり散策してみてください。
TAKAYANAGI(閉店)
リパブリック広場付近に戻ってきたらちょうどお昼になったので、TAKAYANAGIというお店にランチに行きました。
ここは日本人パティシエの方が経営している洋菓子店です。ランチタイムには日替わりの和食が食べられるという情報を手に入れ、行ってみることにしました。
子連れだと和食が食べられるお店ってとても助かるんですよね。
この日の日替わりランチは麻婆茄子丼でした♪丼と言っても白い上品なプレートに綺麗に盛られて出てきました。
もちろん食後にケーキもいただきました。ランチもデザートもすごく美味しかったです。ごちそうさまでした。
TAKAYANAGIさんも今は閉店してしまいました。思い出をありがとうございます。
ル・マン市街地周辺地図
私たちが訪れたスポットはこちら^^
ミュルザンヌの「ホテルアーバー」
ル・マン市街地からサーキットまでは7kmほどあり、車で10~15分かかります。
そこで私たちが選んだホテルは、「Hotel Arbor」というところ。
市街地からホテルへと向かうと、なんと既に公道コースを走ることになります!
ホテルの詳細
地図内の青いベッドのアイコンがホテルの場所です。見ての通りコース沿いの立地です。
- ホテル名:Hotel Arbor – Auberge de Mulsanne – Le Mans Sud
- 住所:La ferme de Mulsanne, Route de Tours, 72230 Mulsanne, フランス
- HP:http://www.auberge-mulsanne.fr/
Booking.comで予約しました。こちらのホテルの説明は日本語対応していないので英語になりますが、公式HPから予約するよりは簡単です。
チェックインに関する注意事項
もしこのホテルに泊まるなら、なるべく明るいうちにホテルにチェックインした方がいいです。というのも、入り口がちょっと分かりにくいんです。
一応看板はあるけど、ちょっと控えめな感じ。
看板よりも、ホテルのすぐ横にあるシケインを目印にした方が分かりやすいです↓(笑)
また、街灯が見当たらないです。
このコース、夜は暗くて危険だということでも有名らしいです。
こちらのホテルでは、22:30~6:00の間はフロントが不在(時間は多少前後します)で、玄関に鍵がかかってしまいます。
予約をするとホテルから、外からロックを解除するための4桁のコードを連絡してくれるので、必ず控えて行きましょう。(連絡はメールで届きました。)
食事に関する注意事項
ホテル周辺にはさっと行けるレストランがありません。
そのため、食事はル・マン市街地まで車などで出向くか、ホテル内のレストランに入るかになります。
ホテルのレストランの営業については注意が必要です。私たちが宿泊した当時はBooking.comにもレストランの営業時間の記載があったのですが、2024年に再度確認したところ情報がありません。
予約時に事前にホテルに確認してみてください。
レストランのお会計は宿泊費と合算で、チェックアウト時に支払いました。
ちなみに、ホテルの部屋に電気ケトルと冷蔵庫がありませんでした。子供用の食べ物などを持参する場合は要注意です。
コースの公道部分をドライブ!
ドライブをした時の動画です。運転が旦那で撮影が私。半分以上はほとんど実際のコースを走ることができます。
ラウンドアバウトをレースのときには直進したり、シケイン部分は立ち入れなかったり、実際のコースと違う部分はもちろんありますが、旦那は大満足のようでした。
※右上の地図はGPSとかではないです。後から動画を見ながらマウスで地道に線を引いている様子をキャプチャしたものです(笑)
ゆえに、あまり正確ではないので悪しからず。
一周にはちょっと満たないのですが、約9分半の動画になります。
実際のレースでは、一番早いクラスで一周3分半くらいで走っているようです。なので、この動画を3倍速で見るとレース気分を味わえるかもしれません(笑)
ちなみに、この旅行は2016年7月上旬に行きました。24時間レースが開催された一週間後です。
この年の24時間レースはトヨタが優勢で、初優勝なるか?!という状況だったのですが、トラブルにより失速し優勝を逃してしまいました。
ドライブを終えた後、旦那はホテルの部屋でパソコンを立ち上げ、しんみりとそのレースの動画を見ておりました…^^;
サーキット&ミュージアム見学
ここまで来たなら、サーキットの内部とミュージアムの見学は外せませんよ!
ぜひ足をお運びくださいね^^
サーキットを見学するためには、当時は建物内にあるお土産物屋さんのレジで申し出む形でした。
2024年にミュージアムのホームページを見ていたら、サーキットの見学はミュージアムでチケットを買うようになったっぽい?
- 大人 5.5ユーロ
- 10歳~17歳 5ユーロ
- 10歳未満の子供は無料
かな?旅行した2016年当時は
- 大人3.5ユーロ
- 10歳~18歳3ユーロ
- 10歳未満の子供は無料
と、結構リーズナブルでした。どこも年々値上げしますね・・・(^^;
コーナーの説明などが書かれているパンフレット(英語)を貰えて、自由に見て回ることができました。一通り見て回って写真もたくさん撮れて大満足^^
でも、自由に回れるだけに欲張ってあちこち行って、最後はクタクタでした(笑)実は先にミュージアムに行ったのですが、大正解。
予想以上にサーキット見学のボリュームが凄く、もしミュージアムを後に回したら時間的にも体力的にも厳しかったと思います。
ミュージアムの詳細は以下の通りです。(2024年時点)
- HP:https://www.lemans-musee24h.com/(フランス語/英語)
- 入場料:大人12ユーロ、10歳~17歳 8ユーロ、9歳以下無料
- 営業日(2024年時点)
10/1~4/30:午前10時~午後6時
5/1~9/30:午前10時~午後7時
12/25~1/1:休み
サーキット見学とセット割あり。
ミュージアムの売店で買ったおみやげ
ル・マン市街地のおみやげ物屋さんでは、町並みの写真のポストカードやお菓子なんかが売っていました。
レース関連グッズを買いたいなら、ぜひミュージアムの売店で。DVDや洋服などが売っていますよ^^
おみやげもたくさん買って、大満足な旅行となりました♪
ル・マン24時間レースを見に行くことは色々とハードルが高いだろうなぁと思います。
でも、レースが開催されていない時期に行けば実際のコースの一部をドライブできるし、サーキット内やミュージアムの見学もゆっくりと楽しむことができます。
車が好きな方、運転が好きな方は、レンタカーを借りて個人旅行はいかがでしょうか。